人類は地球に誰に譲るのか!?羽里間隆信です。

 仲の良い年下のお友達を日本映画のどぶ沼に突き落としました。
 最近は角川映画にハマっているようです。

 角川映画かぁ……高校時代によく見ました。丁度日本映画にハマり始めた時期に、BS11でいろんな角川映画を放送してたんですよね。多感な時期だったし、レンタル屋さんも電車に乗らないとないような田舎で生活していたので、この放送は本当に楽しみでした。
 
 ということで今回は角川映画のお話。
 角川映画の何を話そうかと色々考えたのですが、何だか色々話したくなってきて、まとまりがつかなくなりそうです。そこで今回は、角川映画の中でも一番二番に好きというか、映画もエピソードも面白いおススメ作品を一本抜粋して紹介したいと思います。


 今回紹介する作品は深作欣二監督作品『復活の日』です。
 インフルエンザも流行っている時期なので丁度良いでしょう。
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 この映画は恐らく、世界で初めて南極でのロケを敢行した作品だと思われます。当時、流行と話題の最先端を走っていた角川映画の頂点と言うか、絶頂期を象徴するような映画だと言えるでしょう。ちなみに原作は小松左京。
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劇場公開時のパンフレット

~物語~
 ウィルスによる新型兵器MM-88がアメリカから流出。やがてドイツを通してスパイの手に渡るが、誤って引き起こした事故によってMM-88が増殖を始めてしまう。やがて”イタリアかぜ”と命名された病気が世界的に大流行し、数百万人規模の死者が出てしまう。またMM-88を生成した米軍の隠蔽やワクチンが作られる前に増殖を始めたため、対応が遅れ、人類はなすすべもなく絶滅してしまったのである。
 しかしこのウィルスには弱点があった。それは低温である。即ち、氷点下以下になると毒性を失い、活動を停止するのである。氷点下以下の環境で生活している南極の観測隊は、奇跡的に感染することなく生き延びていた。最後の希望を託された観測員たちは、一体どのような運命をたどるのであろうか。


 あらすじの段階で、お察しの方がいらっしゃるかと思いますが、日本を始め、アメリカや南極など国をまたいだ物語です。ようは映像にしようとするとすっげぇお金のかかる映画なわけです。一度、東宝が映画化の企画をしたらしいですが、あまりのスケールの大きさにすぐに中止になったようです。それからしばらくして、この作品に手を出したのが、当時絶頂期だった角川映画こと角川春樹でした。

 監督は深作欣二、脚本は高田宏冶とグレゴリー・ナップ、撮影は多くの黒澤明作品で大活躍した木村大作を起用。音楽はテオ・マセロと羽田健太郎が担当という気合の入りっぷりだ。

 また国をまたいだ作品である以上、日本側はもちろん海外側もキチンと演技ができる俳優を起用しなくてはなりません。仮に知名度の高い役者を起用できても、単なる顔見世程度ではダメです。
 そんな問題がある中、主演は草刈正雄。ヒロインはオリビア・ハッセーとなりました。また他にも日本側は多岐川裕美、千葉真一、緒形拳、森田健作、永島敏行、夏八木勲、渡瀬恒彦等。外国側はグレン・フォード、ジョージ・ケネディ、ロバート・ヴォーン、エドワード・J・オルモス、ボー・スベンソン等を起用。何とも贅沢なキャスティングであります。
 とあるレビューサイトで見かけた意見でもあるのだが、この映画のすごいところは、これだけの豪勢に外国人のスターを起用しているにもかかわらず、キチンと演技をさせているところ。日本はどうにも西洋に対する憧れみたいなものがあるからか、外国の役者を起用しても遠慮しちゃうというか、あまり強く言えないのか、顔見世程度で終わらせてしまうことが多い。ただこの映画では、日本も海外も両者ともにしっかりした演技をさせているのだな。特に大統領のグレン・フォードと上院議員のロバート・ヴォーンの最期のやり取りは、とても素晴らしい芝居だったと思う。

 この地点でも常識はずれな映画を撮っていることがよく分かるが、撮影に入る前に問題が発生。それは撮影担当の木村大作が「俺モノホンの南極じゃないとやりたくない」と言い出したのであるww。当初は北海道での撮影が考えられており、小松左京ですらグリーンランドかアラスカがやれて限界だろうと思っていたようだ。これに木村大作がわがままを言ったところ、なんとゴーサインが出てしまったwwww。と言う訳で南極の撮影が決定したのである。
 そして撮影が始まると、また問題が発生ww。当初ヒロインに抜擢されていたマリリン・ハセットが上手く演技が出来ず、加えて膝まで水につかることを拒否したことに深作欣二ブチギレ。挙句降板させられ、オリビア・ハッセーが新たに起用されたのである。パンフレット曰く、当時注目されていた役者だったようで、この降板劇はハリウッドで割と話題になったようだ。
 他にも海外ロケでは日本語と英語のやり取りで四苦八苦したり、グレン・フォードが泥酔状態で現場に入るなどもあったみたい。ただ悪いことばかりではなく、運よくチリ海軍の協力を得ることに成功。よってこの映画に出てくる潜水艦の内部と航行シーンは全部本物w

 そして最後は、映画の目玉となる南極ロケへとレッツゴー!
 ところがここでも事件発生ww。撮影が終了し、出演者&スタッフ一同が乗った船が12月24日午前11時55分(現地時間)に座礁。幸い人身への影響はなく20時間後に全員救出されました。ただヤバいのがこの後。沈没の心配のない事故だと分かると、スタッフ一同に余裕が生まれてきたらしい。するとスタッフの一人が「棚にまだウイスキー残ってたよな。救出されたらアレ飲めなくなるよね」と言い出し、加えて監督の深作欣二が酒好きだったことが引き金となって、船にあるアルコール類を飲めるだけ全部飲んでしまったのだ。普通ではありえないような豪華客船で高いお酒も結構あったらしく、もったいないとガバガバ飲んだという。

 とにかく色々な事件やハプニングが起きたりしつつも、映画は無事完成!!
 降板劇や座礁事故の話題も重なって大ヒットを記録しました。

 また問題が発生ww。実は当初『復活の日』の予算は16億円で組まれていました。しかし色々なスタッフの熱意やらなんやら、挙句の果てに南極ロケまで敢行した結果24億5千万円まで膨れ上がってしまったです。これに対して興行収入は約23億7000万円。一応大ヒットの類だが、元を取ることが出来なかったのでした。
 これがきっかけで角川映画はアイドル映画やアニメを一つの手段として方向転換をするのだが、それでも『時をかける少女』『愛情物語』『幻魔大戦』などはその年の興行ベストテンに入るだけのヒット作になったし、『里見八犬伝』や『伊賀忍法帖』のようなアクション主体の大作時代劇なんかを制作したりしている。まぁすごいよねぇ~~ww呆れるほどさww

 これを残念とする意見もあるようだが、私はDVDも買ったし、パニック映画の傑作として語られることもよくある。まぁ『日本沈没』の知名度に埋もれてしまっている感はあるが、それでも南極ロケや海外の役者にちゃんと演技をさせる熱量は評価されるべきだと思う。

 てか内容もすごく面白いからなっ!!!
 大作映画は金だけかけて凡作になりがちだけれども、これはまぎれもなく名作ですから!!
 とりあえず予告編を載せますね

 そんな映画のスケールもスタッフも常識外れの『復活の日』
 大変面白いので、インフルエンザが流行っている今の時期に、予防啓発も兼ねてみることを是非ともおススメしますw


 では失敬………

 破壊!破壊!破壊!特撮は破壊であるっ!!羽里間隆信です。

 ちょっと前にベッドが壊れましたwwwまぢでwwww
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 とはいえ、寝ることに関して支障はないのでこのまま使い続けるつもりですが、何と言いますかなぁ。ヒビ割れて壊れた木の破片。とてもワクワクしますww特撮好きが悪い方向に向かった時の感情ですねwww建物の解体作業とか永遠に見ていられる感覚に近いww
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 特撮好きを初めて20年近く経過しましたが、私は特撮に対して”破壊”を求めてきたタイプです。例えばウルトラマンやゴジラだと豪華に組まれた建物が破壊されて砕ける描写、ライダーや戦隊だとすべてを吹き飛ばすような派手な爆発、刑事ドラマだと実物セットと日産車の破壊と爆破がこの上なく好きですね。一個特撮じゃないのが混ざっていましたが、特撮に限らず映画とかで破壊的な描写を見るととても興奮するのですな。(もちろんそれ以外の魅力もたくさん堪能してますよっ!!!)
 だから時々、思わぬ形でモノが壊れた時って「やべぇ」って気持ちと同時に「美しい!」って感情が芽生えますwwかなり危ないですねwww
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 特撮は好きだけど、一つやって見たくていまだに達成できていないことが「自主制作特撮作品」の製作。大学時代に一度挑戦しましたが、まぁ大変というか、やりたいことが多すぎて頓挫しました。それにある程度人手もいるので、そこら辺を動かして行動するってことが出来なかったんですね。
 自主制作特撮は他の方々の作品を見てきましたが、ヒーロー系が多いですね。特に等身大のライダーや戦隊寄りの作品が多いかな。色々見ながら「すっげぇなぁ」としみじみ………中には巨大特撮を作ってる人もいて、その熱量には感服します。

 一度頓挫して見る専門になった特撮ですが、去年大阪芸術大学で撮影風景を実際に拝見したことから、自主制作特撮への熱が再発してしまいました。また暇つぶしに動画編集もやったのですが、滅茶苦茶面白かった。無理かもしれないけど、何かとか一人で作れないものかと考えた末、2分程度の作品を検討することにしました。
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 資料もこのように作り始めましたよ。
 ただ大規模なセットを組んだり、着ぐるみを作る時間も費用がありません。しかも作りたがってる本人がリーダーシップをとるのがとにかく苦手という有様なので、スケールの大きなものはとても作れないです。
 そこでこいつらに手伝ってもらうことにしました。
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 小学校の時に集めていた怪獣の指人形と_____
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 いつの間にか数が増えたここたま達です。彼らにコマ撮り形式で動いてもらい、巨大怪獣をソフビ人形たちに演じてもらおうかなと思っています。

 さらに必要なのはセットです。飛行機や戦車などは何個か持っているのでそれを使いますが、例えばビルとか景色とかはどうしても自分で作らないと厳しいですね。玩具は高いからやだ。これは如何にしてケチるかが勝負ですwww
 セットに限ったことではありませんが、今回は「可能な限り家にあるものを使って作る」を目標にしたいと思います。子どもの時に集めた指人形もそうですが、ソフビやおもちゃなども以前から持っていたものを使う予定。もうなんかセットも”あるもの”で粘ろうと思います。どうしても無理な時は、どうしてもって感じになりますけどね。

 現地点でのタイトルは『かいじゅう地球防衛軍』。本編は作らず、OP形式で色々な映像を撮るというのが大まかな構成になります。ワタクシが大好きな破壊描写も何かしらの形で表現しようと思います。

 さて大学時代に成し遂げられなかった「自主制作特撮」の製作。
 完成するか否かも怪しいですが、時間を見つけてスローペースで制作していきたいなと思っています。また何か進捗があれば、ブログにでもあげますね。



 では失敬………

 映画失言発見マシーン羽里間隆信です。

 いやぁはやぁ最近は政治の世界が慌ただしいですね。日本ではあまり若者の政治への関心が低い云々との話を聞きますが、少しでもマジョリティに反する発言をすれば、瞬く間に批判とバッシングの対象になるような状況だと、そりゃ自ずと関心が離れていきますよねぇ。

 そんな政治の世界は現実だけのものではありません。空想科学映画の中でもたくさんの政治模様が描かれてきました。今日はそんな現実でも映画の中でも政治の大黒柱でもある、総理大臣に関してのんびり語って見ようかなと思います。

 と思っていたのですが、政治家が出てくるのは結構多いのですが、総理大臣が出てくるのは思った以上に少ないんですよね。例えば『ゴジラ』シリーズを見てみると、初代の地点で政治家のやり取りは描かれているのですが、総理大臣は出てきません。その後シリーズが何本か続き、初めてゴジラに総理大臣が出てきたのは1964年の『三大怪獣地球最大の決戦』
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 しかもただ座っているだけで何もせず、どちらかと言えば野党議員の石田茂樹と国防会議議長の高田稔の方が目立っている感じ。それから昭和ゴジラでは全く出てこず、大々的に怪獣に関わるようになったのは1984年『ゴジラ』の三田村総理大臣になってやっとです。意外。
 ちなみに同じく怪獣映画にあたる『ガメラ』シリーズには、私の誤りがなければ、総理大臣が登場する作品は一本もないです。ゴジラにも言えることですが、防衛大臣や統幕議長と言った、直接怪獣と関わる官僚が出てくるケースが多い気がします。総理大臣はねぇ~怪獣以外にも何とかしないといけないことがいっぱいありますからねぇww
 
 特撮関連で恐らく初めて登場した総理大臣は、1960年に公開された『世界大戦争』ではないかと思います。演じているのは山村聰で、体調が悪い中核戦争が勃発しないように世界中に働きかけるという、なかなか良心的な首相でした。
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 ただ山村聰は顔つきを見ても分かるように、”THE総理大臣”って感じの風貌をしています。貫禄はあるものの、あんまり一人ではできないことの方が多そうww。それでいて曖昧な政策とか掲げてそうな雰囲気が、日本の総理大臣らしいというか、すっごくピッタリなのです。
 どうやらそう思っていたのは私だけではないみたいで、『ノストラダムスの大予言』『ゴジラVSキングギドラ』、テレビ版『日本沈没』など多くの作品で総理大臣を演じています。戦争映画の実在する人物も含めるともう少し増えますね。

 総理大臣と言うのは、政治のトップに立つ人物なわけで、役者も迫力がなければなりません。ただ時々迫力がありすぎて、全く総理大臣に見えない人物が登場することもあります。特に『日本沈没』の山本総理大臣(丹波哲郎)はどう見ても首相には見えないwww
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 いや悪い訳じゃないのよ。演じている丹波哲郎があまりにも強そうで、思わず「こんな首相みたことねぇよ」ってwwいやもう極端な話、丹波哲郎一人の力で日本列島って持ち上げられそうじゃないですか??
 ただ逆に見てみると、丹波哲郎くらいの迫力がないと日本って国家は背負えないぞって言う暗示なのかもしれませんね。恐らく映画に登場する理想的な総理大臣ランキングとかやったら、山本総理大臣はかなり上位に上がってくると思います。
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 ちなみに政治家出身らしく、尚且つ役者としての貫禄を持ち合わせた総理大臣として個人的に一番ピッタリだと思ったのは、先述した『ゴジラ』に登場する三田村総理大臣(小林桂樹)ですね。この人は絶対に外したくない。
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 演じた小林桂樹も不思議な役者で基本的に何の役を演じてもとても似合う。顔はイケメンとは言い難いにもかかわらず、何故かスター性や主役としての風格をものすごい帯びているところがすごい。だから映画を見ている際、彼が登場した瞬間「ビシッ!」っと決まるんですよね。小林桂樹の庶民的な顔つきと、スター性や独自の風格がバッチリ決まった役の一つが三田村総理大臣ではないかと考えています。
 84ゴジラを最初に見たのは小学校の時だったと思うけど、三田村総理は本物よりも総理大臣っぽかったなぁ。ちなみに私は、米ソの首脳と交渉後にゆっくりとタバコを吸う場面が好きです。小六禮次郎の音楽も重なって、とても大人びた雰囲気が漂っています。
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 最近では、やはり『シン・ゴジラ』の大河内総理大臣(大杉漣)が外せないかな。私、実は大杉漣が総理大臣って知った時「え~~~~~~~」って不満タラタラだったんですww。「この人悪くないけど総理大臣って風貌じゃねぇだろ~もっと他にいなかったのかよ~~」って思ってました。冒頭付近は無理して貫禄を出そうとしてる感じもあったしなぁ。
 でも見ていくうちに、これはオレが間違ってたなと。と言うのもこの映画は現在の日本にもしもゴジラが現れたら……と言うシミュレーションとしての面が強く出た作品だから、このどこか頼りない首相象は、今の日本人が連想する政治家象なんですよね。それが大杉漣の演技とピッタリ合っちゃった。近年稀に見るハマり役だと思ってたら、亡くなってしまって……残念でしたね。
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 思えば映画に登場する総理大臣って結構たくましい人が多い。いくら日本人が連想する政治家象と言っても大河内総理みたいなタイプはなかなか映画に登場しないのは、何か不思議ですね。現実の政治家もこれだけの期待とたくましさが見えると良いんですけど。上手くいかないものですなぁ。


 では失敬………

●画像引用作品●
1964年:本多猪四郎監督作品『三大怪獣地球最大の決戦』
1960年:松林宗恵監督作品『世界大戦争』
1973年:森谷司郎監督作品『日本沈没』
1984年:橋本幸治監督作品『ゴジラ』
2016年:庵野秀明監督作品『シン・ゴジラ』

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