あの人は風と語る十字架。羽里間隆信です。

 前回、昭和を代表する刑事ドラマの一つ『特捜最前線』でものすごく衝撃を受けた回についてお話しました。この時に「今更、特撮最前線なんて」みたいなニュアンスのことをぼやきましたが……やっぱりファンだったら特撮最前線については触れておきたいですよねぇ!!!

 ということで、今回も『特捜最前線』のお話です。
 前回は割と暗めの雰囲気になりましたが、今日は明るくマニアックに語りますねw

 まずは手始めにレギュラーメンバーの特撮出演歴を見てみましょう。
 特撮側の役名は面倒くさいので省きます。
 てかこれ読んでいる人たちって役者の名前並べただけで、大体分かるでしょw
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●レギュラーメンバー(代表)
・二谷英明(神代警視正):『マイティジャック』
・誠直也(吉野刑事):『ファイヤーマン』『秘密戦隊ゴレンジャー』
・荒木しげる(津上刑事):『仮面ライダーストロンガー』
・大滝秀治(船村刑事):『惑星大戦争』
・西田敏行(高杉刑事):『西遊記』
・本郷功次郎(橘刑事):『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』『大魔神怒る』
・横光克彦(紅林刑事):『シン・ゴジラ』
・夏夕介(叶刑事):『突撃!ヒューマン』『宇宙鉄人キョーダイン』
・三ツ木清隆(犬養刑事):『光速エスパー』『ウルトラマンタロウ』
・関谷ますみ(高杉婦警):『極底探検船ポーラーボーラ』
・藤岡弘(桜井刑事):『仮面ライダー』

 いやぁすごいねぇwここに挙げているのは、主演であったり、重要な人物として登場したケースになります。出演歴のみに広げると、滝刑事:桜木健一は一応『ウルトラマンA』でゲスト出演はあり。特撮歴がないのは、時田刑事役の渡辺篤史くらいじゃないかなぁ。あったらごめんなさい。

 これはほんの小手調べです。
 『特捜最前線』に少しでも触れた方は大体「知ってるはず」ですよねぇ~ww


 実はこのドラマの恐ろしいのが、ゲスト出演者もやたら特撮に縁がある人物ばかり登場しているという点なのだな。この間見た第351話『津上刑事の遺言!』の犯人役は浜田晃さんでした。この人と言えば『仮面ライダーストロンガー』の一つ目タイタンですね。つい最近では『シン・ゴジラ』や『仮面ライダーエグゼイド』にも出演されています。
 ちなみに『特捜最前線』最多出演者はアンサイクロペディア曰く西田健さん(11回)だそう。西田健さんと言えば『帰ってきたウルトラマン』で主人公:郷秀樹のライバル的立ち位置にいた岸田隊員で有名ですね。西田さんは、自主制作原子爆弾を使う過激派や人妻にエロ電話をかける変態など、ある意味強烈に印象に残る犯人をたくさん演じてきました。

 他にもこれとか面白いですよ。ジャン!
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 『ウルトラマンレオ』でお馴染み真夏竜さんゲスト回
 真夏竜さん演じる中川巡査は、命がけで殉職した父親に憧れて警察になったものの、犯人(片桐竜次)に拳銃を奪われ、警官としての責任感に悩み苦しむという役でした。挙句、辞表を書いて責任を取ろうとするも船村刑事(大滝秀治)から一喝を受けて、犯人から拳銃を取り返そうとするが……
 完全におおとりゲンですねww船村刑事がモロボシダンと言ったところかww
 ちなみにこの回も脚本がすごく面白いんです………(省略)


 最後に『特捜最前線』史上最もややこしい特撮人間関係をご紹介して、終わろうと思います。これはすごいですよ~www
 まずは第48話にて………
 神代警視(二谷英明)には神代夏子(岸田奈帆子)という一人娘がいました。夏子は成人していて、村西守という恋人もいます。
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 恋人役はまさかの佐々木剛!!仮面ライダー2号である。
 また津上刑事(荒木しげる)も夏子にもじもじ片思いの身という設定もww途中色々あって、ストロンガーが2号を殴る場面とかありました。
 残念ながら佐々木剛は犯人(田中浩)に殺害され、殉職してしまいます。確か田中浩も『ジャッカー電撃隊』の鯨井司令官だったよな。

 話は飛んで第50話にて………
 恋人が殺されて悲しみに暮れる夏子がようやく希望の光を見つけた時、悲劇が訪れます。話が進むにつれ、夏子は覆面を被った犯人の人質となってしまいました。神代警視とのにらみ合いが続いた挙句、何と夏子は犯人に撃たれてしまいます。息絶えた娘を見て、神代警視の捜査は暴走を始める………。そして第51話、神代警視の暴走ともいえる捜査の結果、夏子を殺害した犯人が発覚するのであった。
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(左:藤岡弘、右:伴直弥)
 その正体は伴直弥!!!
 そう『人造人間キカイダー』のジローである!!
 
 ここで一旦整理しましょう。
 マイティジャック隊長:当八郎の娘には仮面ライダー2号の恋人がいたが、鯨井司令官に刺殺されて絶望に陥る。その後、どうにか立ち直るも事件に巻き込まれてキカイダーに射殺されてしまった。


や や こ し い !

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 ちなみにさらにややこしいことを言うと、第50話には『超電子バイオマン』でドクターマンを演じた幸田宗丸さんが、大田黒という悪い社長役で出演。何なんだこの番組www


 『特捜最前線』は東映の作品だけど、東映はもちろん、円谷&東宝&大映の特撮作品への出演歴のある役者がここまで勢ぞろいした作品ってそうそうないだろうと思う。もちろん、特撮作品への出演歴にまで広げると、他の作品にも色々当てはまるのだけど、『特捜最前線』は”主演級”が勢ぞろいしているのがミソ。
 昨今、今昔様々なヒーローの客演や共演をする特撮作品が増えていますが、共演の規模で言えば『特捜最前線』を超えるものはないでしょう。既に故人の方も多いですからね。そういう意味でも貴重だと思います。

 そんなマニア的視点で見始めるのもアリではないでしょうか。大体メインライターは『快傑ズバット』『ウルトラマンゼアス』を書いた長坂秀佳だし、案外特撮ファンほどハマるかもしれませんよ。



 では失敬………

●画像引用
・特捜最前線
 第32話「殉職・涙と怒りの花一輪」
 第50話「兇弾・神代夏子死す」
 第51話「凶弾Ⅱ・面影に手錠が光る!」